展示レポート「フォト茶 vol.00」
「夏のmamotaso展示祭」の第一弾は、”フォト茶 vol.00”でした。
会場は、小伝馬町のアイアイエー・ギャラリーさん。こちらのギャラリーで展示するのは初めてどころか、実は入るのも初めて。ギャラリー前は何度も通り過ぎてはいたんですが・・・。
ここ数年、公募展はほぼrooneeさんとNADARさんだったので、たまには他のところにも出したいなぁ、と思っていたのですが、先日、参加した「ことしのさくら」展でのゲスト出展者の安達ロベルトさんがこちらでも招待作家と言うことで告知されているのを聞いて、これはいいタイミングだと思って参加しました。
こちらの公募展はちょっと面白くて、参加を申し込むと額やプリント用紙の展示キットが送られてきて、その額に写真を入れて送り返す、と言うシステム。ちなみにお茶も一緒に送られてきて、これが「フォト茶」の「茶」の部分となっていますw 実際、会場でもお茶が飲めて、「お茶でも飲みながら気楽に写真を楽しみましょう」と言う企画でした。
そんな公募展に出した作品がこちら。タイトルは「ハッピー・セーラー」。半被姿の男衆とセーラー服の女の子がすれ違う一瞬をたまたま撮っちゃった1枚です。法被とセーラー服で「ハッピー・セーラー」。ダジャレですね。「タイトルださお」と言われている自分ですが、このタイトルは自身がありますね。
最近、こんな「二度と一緒の画面に収まらない人々がたまたま一緒に撮れちゃった」ような写真がが自分の中で密かなブームになっています。劇的な一瞬ではないけど、普段の生活って、二度と訪れない一瞬一瞬の積み重ねだと思うんですよ。写真ってのはその一瞬を切り出せる機能が有って、目の前で通り過ぎるときは何にも感じないけど、写真を見るとなんか気になってしまうことが発見できる。この写真も本当にたまたまで、目の前で起きていることとしてはとりとめないない状況なんだけど、こうやって写真にすると、ゆるい脱力感を醸し出してしまうところが面白いと思ってますが、どうでしょうか。
ちなみに展示のサイズは2Lって決まっていたのですが、この2Lのサイズ感にちょうどいい写真だと思ってセレクトして見ました。家のアルバムに挟んで有った写真をちょっと持ってきて展示しちゃったようなゆるさが今回の「フォト茶」のコンセプトに合っているかな、と。まぁ、ガチでアート系の写真も展示されていましたが、こう言う賑やかしがいないとねw
今回はギャラリーの規模と参加数を鑑みて&次の展示の準備とかで1回ちょこっとしかギャラリーに行けなかったのが心残り。また、感想カードなどがなかったので、ご覧いただいた方からのリアクションがちょっとわからないのですが、ギャラリーのスタッフさんとお話させていただいたり、見に行ってくれた知人の話からでは、楽しくご覧いただけたかな、と勝手にポジティブに受け取っておりますw
蛇足ですが、この写真はコンパクト・フィルム・カメラでの撮影です。デジタルだとなんか露出とか撮影前に気になってしまったり、うまく撮ろうとする気持ちが強くなりすぎてしまう気がして、こう言うスナップはンパクト・フィルム・カメラにネガを詰めて撮っています。極端な話、「撮る瞬間とセレクト」しか自分の選択項目がない感じ。こういうほうが、自分としてはリラックスして楽しい写真が撮れるような気がするんですよね。
そんなわけで、「フォト茶vol.00」の展示レポートでした。
【展示データ】 「フォト茶 vol.00」
・ 会場:アイアイエー・ギャラリー
・ 期間:6/28(木)〜7/8(日)
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