展示レポート「私の青空 -my blue heaven」
まだまだ、続きます展示レポート。まぁ、自分のために書いているんでね。
「夏のmamotaso展示祭」の第3弾は、roonee 247 fine artsさんの恒例企画である「私の青空」展でした。毎年2月中旬の開催なのですが、今年は諸事情で7月の開催でした。
なので、今回は夏らしい青空を撮りたいなぁ、そして、「私の青空」展では、ポートレートを出したことがないので、ポートレートを出そう、とまず思って参加することにしました。
自分はあまりポートレートの展示には参加することが少なくて、テーマある・なしに関わらずノンジャンルの公募展に参加することがほとんどです。「私の青空」も同じ。そんな中、なぜポートレートなのか?
今回の公募展は「私の青空」。ただの「青空」ではありません。「私の」が付きます。だから、毎回、自分なりの「"私”とは?」と考えて撮影しています。そう考えると今まで展示していた写真、特に昨年に出した写真は、「私」とは、そのまま自分自身のことを指していて、そのときに自分が見えていた青空の写真を出していたのでした。
なので、今回は被写体となっている人にとっての「私の青空」が撮ることをテーマにすれば、この展示でポートレートを出す意味があるのではないか、と考えました。
そして、自分自身の「私の」を考えて、今の自分で撮れる写真ということで今回の展示は撮りおろすことにしました。
そんなわけで、展示までのスケジュールぎりぎりのところと梅雨入り前の最後の晴れの週末を使って、湘南方面での撮影を。モデルは佐久野ハルさんにお願いしました。結構、急な話に対応していただいて、ハルさんに感謝です。
では、写っている人にとっての「私の青空」にするにはどうするか?
自分は「記憶」と「思い出」の違いについて考えることがあります。両方とも「覚えていること」には変わりないのですが、自分の中では「思い出」のほうが主観的と言うかそのときの自分自身の気持ちが強く残っているように思えるのです。
なので、「思い出」の写真になるようなポートレートを撮ることにしてみました。ちなみに、この展示のポートレートが「思い出」寄りなら、「君と会う街」でのポートレートは「記憶」寄りではないかなぁ、と自分では思っていますが、どうでしょうか?
「思い出」なら”海で楽しんじゃおう!”的な雰囲気がいいんじゃないかなぁ、と。(フォト茶のレポートでも書きましたが)こう言うときは、上手く撮るためのカメラの操作からから解放されたほうがいいのではないか、と考え、写ルンですと固定焦点&固定シャッタースピードのフィルム・カメラ(つまり、フィルム交換ができる写ルンです的な簡易カメラ)で撮影に挑みました。
撮影した後いちいちモニタを確認せず、海岸をはしゃぎながら撮りたいときに撮って行く。まだデジタルもなく、SNSもない時代に、写真を趣味にしていない人たちが楽しんだ写真の撮り方って、こんな感じだったのではないかなぁ、と。そのほうが、プライベート感が出て「思い出」を模擬できるんじゃないかなぁ、と。そして、プリントサイズの2Lで。
結果はどうだったでしょうか。
それにしても、「写っている人にとっての"私の青空"を撮る」としても、芯の部分では、撮った自分の「私の青空」がきっちりと写ってますねぇ(笑
ちなみに、例年とは違って、7月の開催だった「私の青空」展。2月開催のときとは違って、皆さん、やはり夏らしいというか、夏に向けてスカッとするような作品が多かったような気がします。同じテーマでも開催時期によって、傾向というか出展者の皆さんの視点が変わるってのがおもしろいですね。
【展示データ】「私の青空 -my blue heaven」
・会場:roonee 247 fine arts
・会期:7/10(火)~7/22(日)
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