写真展「6人の湘南story」、終了しました。

 もう、終わってから一ヶ月近く経ってしまったのですが、先日、参加していたグループ展「6人の湘南story」のレポートのエントリーを。

  改めて、御来場頂いた皆様、ご感想をいただいた皆様、そしてSNSで告知にご協力いただいた皆様ありがとうございました。そして、主催の金子さん、一緒に参加したみんな、お疲れ様でした。一緒に展示できて楽しかったですよ。

 ってことで、展示の話に。今回は、春前くらいに金子さんにお誘いいただいての参加です。3年2組(仮)の展示も同じような時期にやることはやんわりと決めていたので、最初は参加するのは躊躇していましたが、なんか色々あって参加することになりました。

 まぁ、自分に「湘南」と言うイメージは無いのですが、ここ数年、街撮りにはまっていたので、その延長で「湘南」と撮れればいいかな、と。参加を決めてから展示までの期間が結構あったので、自分としてはかなり長い期間、「湘南」と言うモチーフに向き合うことができました。

 まず、最初に決めたことは「綺麗な写真や観光写真は撮らない」と言うこと。確かに青い空・白い雲・どこまでも続く海は被写体として飽きることなく、ずっと撮っていても楽しいですが、今回はぐっとがまんして、そこまでにたどり着く経路と言うか、「湘南」と言う場所を背伸びしない今の自分の視点で撮ってみようと思いました。なので、特別な写真にならないように、フィルムのコンパクトカメラ、もう写ルンですに+α程度の機能しかないようなカメラで、ただひたすら見たそのままを撮ろうと。ってことで今回は、1枚を除いて、フィルムでの撮影です。

 そんな感じで、時間のある時に湘南方面に向かっては写真を撮り溜めていて、やっぱりポートレートも撮っておかないと!って感じで結構ギリギリのタイミングで撮影を完了。

 で、いよいよ展示のためにセレクトを始めようとしたところ、まとまらない! 本当に見たままの写真ばかりだ!w どうしよう!w

 そんな感じにしばらくぼけっとしていたところ、あるとき、ふと思いました。自分は写真を撮ろうと思って撮っていて、それなりに学んだ上で写真を撮っている。そして、最近は特に写真を趣味にしている人でなくてもSNSとかで写真をどんどん世にだしている。デジタルがない時代、特に写真を趣味にしていない人たちはどんな写真を撮っていたのだろうか。そんなことを考えていたら、そんな写真が撮れないかなぁ、と思い始めて。

 なんと言うか、カメラを買ってみたものの、特に撮りたいものもなく、フィルムを入れちゃったので、とりあえず、近所を撮ってみる。つまんねーなー、と思いながらも、他の土地の人から見れば、いつものその土地の雰囲気が写っている。そんな写真をセレクトしたらいいんじゃないか。

 そんなことを考えているうちに、「もし自分が江ノ島方面に住んでいて、もし写真を趣味にしていなかったらどんな写真を撮るのだろうか?」って思えるような写真をまとめていったところ、いくつか視点があるのに気がつきました。

 初めは、中央2列の写真(海藻の写真と駐車場の写真の列)をセレクト。当初、撮ろうと思って撮っていた写真です。これだけのつもりでしたが、あまりにも客観的と言うか傍観者すぎるような気がしてきました。そして、なんとなく撮っていた波の写真を見つけて、これは自分の内側がうっかり写ってしまったような写真になるのではないか、とセレクト。そしたら、急にポートレートがその対になるような気がしてきて・・・。その時点で、やっと「4つの視点」にたどり着きました。

 4つの視点を改めて書くと、展示写真の左から、「一人で行く海」、「知らないけど近くに住んでいる人たちの生活」、「他の土地から、そして近所からも人が集まって来る湘南をぼんやり眺めている」、「誰かと行く海」です。うまく言えないけど、いいバランスになったと思っています。

 ちなみにタイトルは「僕の住む街」。展示メンバーの石川さんのタイトルが「#君の住む街」だったのでw

 展示の仕方はいつもきっちり額装する自分としては、珍しく、プリントをクリップで留めると言う直張りでの展示。海に近く、ほぼオープンスペースなギャラリーなので、プリントにも潮風を感じてもらいたい!ってコンセプトでw まぁ、先に書いた通り、特別な写真にしなくなかったので、部屋にぺたっと貼っている雰囲気にしたかったってのもあります。

 そんなことをつらつら思いながら展示をしたのですが、概ね、好意的にご覧いただけようです。今回のギャラリーは場所柄、普段は写真展に行かれないような地元の方々がふらっといらっしゃるのですが、海藻の写真が結構、地元の方々の心を掴んでいたようですw 自分が在廊していなかったときにいらっしゃった地元の方が自分の「これがほんとのここの姿よね…」とおっしゃられていたそうです。その話を聞いて、本当に「今回、この展示に参加してよかった」と思いましたね。

 写真を撮っている人のための写真ではなく、みんなの写真。そんな写真が少しは撮れるようになれたような気がします。

 正直、最初は軽い気持ちで参加したのですが、気がついたら結構思い入れの深い写真展になっていました。だから、こんなに長文書いちゃったよ。まとまりのない文章だけど、まぁ、誰も見ていないblogだし、自分の記録だから、まぁいいか。

 ってことで、展示した写真はこちらのほうにまとめていますので、合わせてご覧下さいませ。

 

  

0コメント

  • 1000 / 1000