公募展「ことしのさくら」、出展レポート

 会期が終わってからだいぶ時間が経ってしまいましたが、出展レポートです。

 毎度のことながら、お越しいただいたみなさん、SNSなどで告知にご協力いただいた皆さん、そして出展者とRooneeのスタッフの皆さん、ありがとうございました。

 今回の展示は、こんな風に展示していただきました。「ことしのさくら」は今までも参加していましたが、3点出すのは今回が初めてだったりします。

 まずは、「開花」。今年の3月は結構寒かったのですが、開花予想が例年より10日早い、と。まさか、と思っていましたが、急に暖かくになって、あれよあれよと開花。そして都内でほぼ開花の時期にはまさかの降雪。

 こんなの珍しい!と慌てて都内に撮りに行ったけど、すでに雨になっていました。自分が濡れるのが嫌でビニール傘越しに桜をちょい見。その行為が、「人ってわがままだなぁ」と面白く思い、そのままビニール傘越しに桜を撮ってみました。傘についた雨粒が不思議な感じを演出して面白くなったかな、と。って言うか自分がこう言う写真を撮るのは珍しいかも?

  2展目は「満開」。ポートレートです。モデルはメリーさんに頼みました。一時期、羊の被り物を被って撮らせていただいた方ですw

  実は、以前、「ことしのさくら」でメリーさんの写真を出したことがあるのですが、その時は時期や天候がうまく合わず、パーツ撮りっぽい感じ(=顔出しなし)の作品になっていて、いつかはちゃんとポートレートで撮りたいと思っていたのでした。そんな中、今年はタイミングがうまくあって、着物姿のメリーさんを満開の桜の下で撮影して、それを出展することができました。ちなみに、着物は以前の来ていただいた物と同じです。空は写っていないけど、着物の青で空が表現できているのですよ!そんなことで、この写真は自分の中でずっと気にかかっていたことにやっと落とし前をつけられた1枚です。

 そして、3枚目は「終焉」。目黒川に浮かぶ桜の花びらの写真です。自分としては割とベタな写真ですね。

 ある日、twitterのTLを眺めてみたら、目黒川に浮かぶ花びらがぎっしり詰まった写真が流れて来て、そこに「花筏」と書かれているのに気が付いて、調べてみました。この歳まで知らなかったのですが、水面に花びらが浮かんでいるのを「花筏」って言うことを初めて知りました。そうしたら、急に「花筏を見たい!」と思って確実に見れる目黒川に行って撮った次第。

 確かに、水面に花びらが浮かんでいる様子なんて今まで当たり前のように見ていたんですよ。でも、「花筏」と言う言葉を知って、その言葉を確かめたくなったんですよね。見た目の美しさと言うよりも「花筏」と言う言葉に魅かれて撮った写真です。それにしても散ってしまった様子にも言葉を当てているなんて素敵ですよね。

 改めて、見ると、今まで「ことしのさくら」に参加して来た中で、一番、オーソドクスというか、「the 桜の写真」的な感じのを出したような気がします。

 って言うか、最近、そう言う割とベタななのを撮りたい気分なんですよね。そんなところが「ことしのさくら」の自分なりの「ことし」を出せたかな、と思っています。

 【展示データ】

 公募展「ことしのさくら」 

 ・ 会場:Roonee 247 fine arts

 ・ 期間:5/15(火)〜5/20(日)

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